C50カブで北海道一周 13日目(2017年8月31日)① クッチャロ湖→稚内
浜頓別 クッチャロ湖畔キャンプ場→エサヌカ線
13日目の朝。気温は8度まで下がったようです。8月の平地でこの気温とは、さすが試される大地。
テントは朝露でびっしょり。
タオルで露を拭いて乾かしつつ、景色とコーヒーを嗜んで、出発の準備を。
ゆっくり準備して8時ごろ出発。
今日はいよいよ最北端の地、稚内を目指します。昨日とは打って変わって、絶景のスポットが続きます。
ライダーに人気のスポット エサヌカ線
電柱も建物もない草原の中に、真っ直ぐの一本道が地平線まで伸びています。
車はほとんど通りません。すれ違ったのは「わ」ナンバーの1台だけだったかな。
本当に気持ちのいい道です。
周りは牧草地帯。見えるのは真っ直ぐ地平線まで伸びる道と青い空、緑の草原のみ。
こんな景色が見えるのは日本ではここだけでしょう。
エサヌカ線→宗谷岬
猿払村を過ぎると丘陵地帯に入って行きます。
いよいよつくのかな??というワクワク感が高まってきます。
そしていよいよ…
北緯45度31分14秒。日本の最北端、宗谷岬に到達です。
原付でもここまで来れるもんなんですね。
感動も一入でした。
海の向こう側には樺太(サハリン)がくっきり見えました。
宗谷岬→宗谷丘陵
宗谷岬から坂を登って丘陵地帯の道を走ってみる。
見渡す限りなだらかな草原の丘が。
明治の頃に大きな山火事があり、一体が禿山に。以来、風が強く厳しい環境下では木がなかなか成長せず、このような風景になっているとか。
宗谷丘陵→白い貝殻の道
宗谷丘陵の先に気になる場所があるので寄ってみました。
「宗谷の白い道」とか「白い貝殻の道」などと呼ばれているスポット。
細かく砕かれたホタテの貝殻が敷き詰められています。
もともと使いみちがなくゴミにするしかなかった貝殻の残骸を、砕いて肥料にしたり、このように農道に敷き詰めて観光資源として活用するために試験的に行われているとか。
ただ場所がわかりづらく、ガイドマップにもあまり掲載されていないので、まだまだ知られていない穴場スポットです。
場所はざっくりこのあたり。宗谷丘陵からも直接行けますが、分岐が分かりにくいので、海岸の国道から宗谷郵便局を目指すと行きやすいかもです。
海と空の青色に白い道が吸い込まれていくような風景は非日常感があって爽快です。
とてもインスタ映えする風景なので、これからどんどん人気がでる場所になるでしょう。
後半へ続くー
C50カブで北海道一周 12日目(2017年8月30日)
網走セントラルホテル→計呂地
朝8時。久しぶりのオフトン(ベッド)で遅めの起床ー快眠でした!
今日はひたすら北に向かって移動します。
目星のスポットが少なかったのかこの日はかなり黙々と走行しました。
撮った写真も少なめ。単調な道にちょっと飽きが来ていたのかもw
網走からの北上ルートは、網走湖、能取湖、サロマ湖など湖沼群が続きます。
まず見つけたのが計呂地駅跡
C58が展示してあります。
このC58の客車部分に宿泊ができるとか。1泊300円です。
屋根付きで300円なら破格の安さですね。級駅長室?には調理スペースもあるとか。
これは泊まってみたかった!
計呂地→紋別
このあたりから右手にサロマ湖を眺めながら進みます。
サロマ湖を抜ける辺りで突然現れた昭和感漂う遊園地。
ファミリー愛ランドYOU
道の駅にもなってます。
紋別に入ったところでお昼にします。
紋別漁師食堂です!
ズワイガニとホタテの二色丼!
破格の980円!
まじで美味い!コスパ最強のどんぶりでした!
紋別→興部
興部は「おこっぺ」と読みます。感じの字面と違ってかわいい響きの街です。
どうでしょう軍団がカントリーサインで訪れた街でもありますねw
ここ興部にライダーハウスで出会ったライダーさんにオススメされたお店があるので寄ってみました。
地元のJAが作っている「おこっぺアイス」
カップとワッフルとコーンが選べます。
ワッフルは270円でした。
濃厚だけど後味あっさりなので何個でも食べられそうでした。
溶けるのは早いので注意ですw
興部→雄武町
大きな展望台がある道の駅を見つけました。
眺望がこちら。
ここから先だんだん街が寂しい感じになってきます。
雄武町→浜頓別
このあたりの区間、ほとんど記憶がありませんw
写真の記録もないし、漠然と突っ走っていたのでは無いかと。
しかも結構眠たかったかも。バイクでも眠くなるもんだなーと思いながらも無事宿泊地に到着したようですw
夕方、17時ごろ。
浜頓別はクッチャロ湖畔キャンプ場に到着。
湖畔にある芝生の気持ちいいキャンプ場です。
今日の宿泊者は10組ほど。ほとんどライダーさんでしたね。
設営中パラパラとお天気雨が。虹が出てきました。
テントを設営して、併設されている温泉でひとっ風呂
はまとんべつ温泉ウイング
@550円です。お湯は茶褐色、pH8.5でややぬるぬる系のお湯です。
加温、循環、薬剤投入ありです。
夜はセコマでズボラ飯。
そんなこんなであっという間に12日目終了。
走行距離:233km
走行ルート
C50カブで北海道一周 11日目(2017年8月29日)羅臼→網走監獄
早朝、ミサイル目覚まし
朝6:00 雨音で目覚める
あー今日は雨止むまで待機だなー
とか考えていた矢先。
謎のアラームが。
大雨警報かな?と思ったらまさかのミサイル!?
北朝鮮のミサイルでJアラートが鳴った初めての日でした。日本を横切って襟裳沖に落ちたとな。
二度寝して8時ごろ。
雨雲レーダーをみると少し止んだ後、また降り出しそう。
じっとしてるのも嫌なので、雨が弱まった隙に意を決して撤収にかかる。
10時ごろキャンプ場をチェックアウト。
5回目の知床峠越えへ
羅臼 野営場→道の駅 うとろ・シリエトク
峠付近は濃霧と強めの雨でした。
ウトロに入ると雨が止んできた!
11時半ごろ。小腹が空いたので道の駅うとろで早めの昼食。
ヒラメの煮付けだったかな?
1000円だったから観光地価格にしては安い!
鮭まるまる1匹って結構いい値段するんですね。
お土産買いたかったけど、この後の行程があるから我慢。長期の旅行だと生鮮品のお土産が買えないのが残念よね。送る手も有るけど家に誰もいないし。
道の駅うとろ→網走 セントラルホテル
この先、疲れからか、走るのに飽きてきたのか写真が全くないw 雨装備でカメラが出しにくいってのもあったけど、記憶もあんまりないのよねw
黙々と走り続けて、ホテルにダイレクトチェックイン!
旅中盤と昨日の登山疲れから脳内稟議でホテル許可が下りましたので、久しぶりにベッドで寝れます!w
1泊素泊まりで4500円でした。
ホテル→博物館網走監獄
チャックイン後、本日のメイン、網走監獄へ。
網走刑務所というと、昔のテレビドラマや映画などでよく耳にしましたが、個人的には極寒の地の涯にある極悪人が収容される流刑地的なところだろうと勝手に思い込んでました。
ここではその刑務所の成り立ちから北海道開拓の歴史などが刻銘に展示されており、当時の様子を知ることが出来ます。
意外にも北海道開拓の歴史において、この刑務所の存在なしでは語れ無いくらい重要な存在だったということが分かりました。
入場券を買って
妙にリアルな人形が警備する門を通って入獄w
明治初期、北方の北海道ではロシア帝国からの脅威に晒されていました。
防衛のためには早急な開拓事業が必要でしたが、当時の日本にそんな財政の余裕がない。そこで考え出されたのが、罪人を労働力として使う案でした。
多少の犠牲が出ようとも極悪人であれば悲しむものも居ないし、かえって経費の削減になるというブラックすぎる理論で進められたのでした。
こういったリアルな人形が展示の各所で飾られていて、リアルな雰囲気を醸し出してますw
タコ部屋労働という単語も、この網走刑務所から出来た言葉なんですね。
ここが牢屋の様子。薄暗いけれど屋根から採光があり、思ったより明るい印象でした。ただ、真冬になるとマイナス20度まで気温が下がるそうで、暖房もありますがそれでも室温は2度ぐらいにしか上がらなかったとか。
思った以上に濃い内容の展示がぎっちりありました。
閉館間際に行ったので1時間ちょっとしか見回れなかったけど、じっくり見るには2,3時間ぐらい時間をとって行くのがおすすめです!
網走監獄→ラーメンだるまや 網走店
脱獄してシャバに戻りました。
網走の夕日は綺麗です・・・
今日の夕飯は「ラーメンだるまや 網走店」のドロラーメンです。
豚骨ベースの醤油ラーメンです。濃い味目なこってりスープが美味でした。
唐揚げザンギが美味しいとのことだったのでセットにしてみました。@950円
だるまや→ホテル
満腹になりホテルに帰還。
天気予報を見ると8月なのに最低気温1桁の予報がw
さすが北海道だ・・・
久しぶりのフカフカベッドで就寝です。
11日目おわり。
走行距離:116km
走行ルート