カブり気振れ

カブと山とカメラの日常

C50カブで北海道一周 13日目(2017年8月31日)② 稚内→初山別

 

 8月31日 13日目の続きです。

前編はこちら↓

 

 

白い貝殻の道→副港市場

白い道からは宗谷湾沿いの道を稚内市街に向けて走る。対岸に見える宗谷の町並みとノシャップ岬が湾越しに見えて綺麗でした。

 

稚内市街に入ってご飯どころ探し。

副港市場なる、海の駅に入ってみました。

気になってたロシア料理の店とスープカレーの店、ラーメン屋が全部営業時間外。なんてこったい/(^o^)\

しかし、せっかく来たので探索。

かつて日本だったころの樺太の歴史展示がありました。

意外だったのが、樺太の面積。76,400 km²で北海道(77,984 km²)より一回り小さい。かなり大きいんですね。

北緯50度線で区切られた南樺太の面積でも36,089km²。九州の面積(35,640 km²)よりも大きいんですね。7割が山だそうですが、それを差し引いてもかなり大きい領土だったことがわかります。

人口も40万にほどいたそうなので、かなりの賑わいだったんじゃないでしょうか。北方四島もそうですが、戦争で失った代償は大きいですね。

(ゝω・)< でも北方四島は返せー

樺太がもし今も日本の領土だったら、樺太一周ツーリングとかできたのでしょうか。んー妄想は尽きません。

 

副港市場→稚内

副港市場で飯処をスカってしまったので、稚内駅まで来てみました。

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日本最北端の駅です。

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もっとこう、北の外れにある寂れた感じの駅をイメージしてましたが、結構新しくてきれいな駅でした(失礼w)

 

駅構内のカフェでスープカレーを頂きました。

 

 駅から近くにある、北防波堤ドームにも立ち寄りました。

北海道遺産にもなっているスポットですね。

海からの波しぶきを防止するためにドーム状になっていて、樺太航路の港があった時代に駅から桟橋までの通路として活躍していました。

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かつてはドームの下で野宿するライダー、チャリダーで溢れていたそうですが、今は野宿禁止になってしまったそうな。

 

稚内駅→豊富温泉

稚内市街から日本海側の道に出てきました。

此処からは日本海側に沿って進むオロロンラインを走っていきます。

利尻島利尻富士もくっきり見えました。

建物も電柱も殆ど無い海沿いの一本道がひたすら続きます。

 

海沿いからちょっと逸れて寄り道。牛横断中ー

 

豊富温泉→サロベツ湿原

石油の成分が含まれる珍しい温泉があるということで寄ってみました。

「豊富温泉 ふれあいセンター」です。

お湯に油膜が出るほどとのことでどんな温泉なのか北海道上陸前から気になっていました。

 

油を含む温泉というと非常に体に悪そうな気がしますが、全くそんなことは無く、アトピーなどの皮膚の疾患に効く湯治場でもあるのです。

油の成分が濃い源泉が注がれている湯治用の浴場と、一般向けにマイルドなお湯に仕立てた浴場があるのですが、今回は一般向けの浴場に入りました。

脱衣所に入ると猛烈な石油臭が漂って来ます。

茶褐色のお湯の表面には確かに油が浮いてます!トロトロのお湯で、湯から上がると肌に油膜が付いてきます。匂いも強烈ですが、不快という臭いではないかな。ガソリンの臭いが好きな人なら問題ないと思いますw肌にも臭いがまとわり付くので、もったいないけど最後に石鹸で身体を洗ってから上がりました。

いやー今まで入った温泉の中で一番衝撃的な温泉でした。たしかに肌がしっとりしてるかな?貴重な体験でした。

 

豊富温泉→サロベツ湿原

豊富温泉からまたオロロンラインまで戻ります。

海岸までの間に、国内2番めの大きさの湿原、サロベツ原野を通ります。

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サロベツ原野を見渡せる展望台が有る、幌延ビジターセンターに立ち寄ってみました。

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360度パノラマで見渡す限り草原が広がってます。

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これがパンケ沼かーとその場では思ってたんですが、よく見たら違いますね。左上のうっすら見える水面がパンケ沼。大きく写っている水面は長沼です。

凄いスケールだ、北海道は。この旅で完全に距離感とスケール感のキャリブレーションが狂った気がします。

 

サロベツ湿原→オトンルイ風力発電所

湿原からオロロンラインに出ると、さっきの展望台から見えていた風車群が近づいてきました。

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こちらも北海道名物、「オトンルイ風力発電所」です。

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南北3.1kmに渡って、28基の風車が一直線に並ぶ姿は、まさに圧巻です。

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1基の高さは99m。んーどでかい。

晴れた日にこれてよかったスポットでした。

 

オトンルイ風力発電所→初山別 みさき台公園

気持ちのいい海沿いの道をかっ飛ばして、今日のキャンプ地に到着です。

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受付なしで無料で泊まれるキャンプ場、みさき台公園です。

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設営が完了すると夕焼けがいい感じに。

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この旅一番の夕焼けでした。

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日が落ちたところで、もう一つおすすめのスポットへ。

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「しょさんべつ天文台」です。

入館料200円で天文台の見学ができます。

学芸員の方の解説を聞きながら65センチある反射式望遠鏡も覗くことができます。

土星の輪っか初めて見ました!月面のクレーターもくっきり。平日で空いていたので、解説もじっくり聞かせてもらいました。非常に良い体験をしました。なかなかおすすめのスポットです。

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満点の星空の下で就寝ーーー

13日目おわり。

 

走行距離:245km

走行ルート

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