C50カブで北海道一周 15日目(2017年9月2日)
岩見沢 北村中央公園ふれあい広場→夕張 石炭の歴史村
原付カブで巡る北海道一周キャンプツーリング。15日目です。
今日は2007年に財政破綻した夕張の街を回ります。
岩見沢から道道38号線を使って万字峠を越えて行くルートで進みます。
比較的綺麗な2車線道路の道。山中に進むにつれて車の通りが皆無になりました。
いくつか集落を通過するも人気がないw
万字峠は勾配はそこまできつくなく、いい感じのワインディングが続く、ライダー、走り屋さんが好きそうな感じの峠でした。
1台もすれ違う車もなくトコトコのんびり登っていきました。
峠を下り切ると眼下に廃墟化してる公園の跡が。
おおお!いきなり凄いものが現れました!
かつて夕張線で活躍していたであろうD51です。
ここは夕張炭鉱の歴史村にあぅた遊園地、アドベンチャーファミリーのSL館の跡地だそうです。
閉園いらい跡地は手付かずの状態になってる模様。
なんとももの寂しい雰囲気を醸し出しています。
やってるんですか、これ… pic.twitter.com/hQGJVyhxcf
— ぶーしー (@shibuiku) 2017年9月2日
到着すると、入り口から廃墟感が漂ってます。
博物館は改修工事中で休業中ですが、模擬坑道には入ることができるとのこと。
600円入場料を払い、わら半紙の案内図を貰いいざ入坑。
実際に使われていた坑道の跡を使用しているとのことでしたが、思った以上に綺麗に整備されていました。天井もしっかり補強されています。
人形の模型や重機の展示もあり、当時の採掘の様子が垣間見ることができました。
地上に出て軽く立ち入りできる範囲で見物。
当時のレストラン跡
園内を回る列車のホームでしょうか。
哀愁漂うノスタルジックなスポットでした。
駐車場を出たすぐ隣に花畑牧場の直売所があったのでよってみました。
ホットキャラメルソフトが食べたかったけど、今日はやってないらしい。そのほかメニューにあるものいろいろやってなかった(土曜日なのに大丈夫かw)
代わりにホットキャラメルアイスを注文。
キャラメルもアイスも濃厚でうまし!が、アイスがスゴイカタイアイス状態だったのでせっかくのホットキャラメルが冷たくなってしまい残念だったw
夕張 石炭の歴史村→南大夕張駅跡
夕張の街に入ると所々に廃墟が点在していました。
こちらは旧北炭清水沢火力発電所の跡。
大正15年に建造された発電所。内部も見学ができるらしいのですが、詳細がわからず。遠目から眺めました。
南大夕張駅跡
かつて石炭を運ぶために活躍していた、三菱大夕張鉄道線の車両を地元の保存会の方々で修復展示されているそう。
ラッセル式雪かき車
客車部分。
客車内部は床が木造でいい雰囲気です。
石炭を積む貨車
三菱製です。
1967年製のバス
南大夕張駅跡→夕張シューパロダム
2015年に竣工された比較的新しいダム。
建てる前にあった大夕張ダムの下流にさらに大きいダムを建設して、元のダムはそのままダム湖に沈むという奇抜な工法で建てられたとか。
ダムの堰堤自体はそこまで巨大な感じはしなかったけど、ダム湖の面積は道内の朱鞠内湖に次いで国内2位の広さとか。
ダムに至る道の街の廃墟とか、建設によって沈んだ貴重な鉄橋があるとか、財政破綻の街になびく色んな想いが偲ばれる建造物ですね。
夕張シューパロダム→支笏湖
お昼も過ぎ、宿泊先を決めなきゃなという時間。
4日後に友人と旭川周辺を巡る事になっていたので、漠然と千歳、支笏湖の方面がいいかなーと進路を決定しますw
夕張から降って国道274号を進んで行くと、だんだんと街の風景に。
千歳に入ると交通量も一気に増えてきました。
昨日に続き街中のキャンプ場はやだなと思い、支笏湖に決定!
で、まずやってきたのが、支笏湖の美笛キャンプ場。
これがまた凄い人、人、人。家族連れや若いグループキャンパーで大混雑でした。関東でもこんなに混むの見たことないよってレベルで参りました。
ソロキャンパーが泊まる場所じゃないなと判断。即移動しましたw
そういえば今日は土曜日。札幌から1時間でこれる場所だしそりゃ混むよなー。時期的にもこの夏最後の遊び時みたいな日だったし。
仕方がないので、急いで移動。支笏湖にはもう一つキャンプ場があるので、そちらに向かいます。
休暇村 モラップキャンプ場です。
こちらの方もグループや家族連れで大賑わいでしたが、 美笛ほどではななさそう。日が傾いてきたので速攻受付&設営。
支笏湖に映る夕日が綺麗でしたが、ソロは全くおらず、寂しいキャンプとなりました・・・w
走行距離:188km
C50カブで北海道一周 14日目(2017年9月1日)
初山別 みさき台公園→上平グリーンヒルウインドパーク
ウインドパーク→留萌
留萌→滝川
滝川→岩見沢 北村中央公園ふれあい広場
原付カブで北海道1周ツーリング。14日目。
この日は観光少なめ。ほとんど移動しかしてない気がする。
初山別 みさき台公園→上平グリーンヒルウインドパーク
朝、7時ごろ起床。
昨夜の宿泊者はチャリダーの学生さんが2人、3人の2組とソロのライダーさんが4組ぐらいだった模様。
8時半ごろパッキング完了。
昨夜天文台に同じタイミングで見学してた川崎ナンバーのセロー乗りさんと軽くお話しして、出発しました。
この日も晴天で、海沿いの朝のオロロンラインはギラギラして眩しかった。
初山別から先のオロロンラインはなだらかな緩いアップダウンのある丘陵のような地帯に入る。
苫前を過ぎたあたりで前方の丘に風車群が。近くに寄れるようでしたので、行ってみました。
牧場地帯の中に無数の風車が聳え立っていました。
「上平グリーンヒルウインドパーク」という発電施設だそうで、全部で39基の風車が建てられています。牧場地帯に風車が立ち並ぶ風景もまた良いですね。
ウインドパーク→留萌
黙々と走り続けて留萌まで。
ここでお昼を。
ハンバーグとザンギが美味しいローカルチェーンのお店。
ザンギステーキセットにしてみました。
928円です。
ちなみに北海道では唐揚げのことをザンギと呼んでいるんですね。色々食べてわかったことは、作り方には明確に違いは無いですが、北海道のザンギは全体的に味が濃くて、肉厚でカットして揚げているものが多かったです。北海道の方に違いを聞くと、唐揚げとザンギは違う的な反応をよくされましたが、私が見出した違いはこんな感じでしたw
留萌→滝川
お腹が満たされた後もひたすら移動です。
留萌から先は国道233号に入って、内陸へ進みます。
岩見沢に温泉が近い無料キャンプ場を見つけたので、滝川方面へ向かいます。
このあたりから車の通りが多くなってきました。無料の高速道路が平行しているおかげで大型車が少なくて助かりました。
途中、道の駅 サンフラワー北竜で休憩。
ひまわりの名所の街ですが、9月に入ると流石に咲いてる本数は少なかったかな。
滝川→岩見沢 北村中央公園ふれあい広場
滝川まで来た後は国道275号線に入ります。
このあたりから田園地帯が増えてきました。
そういえば石狩平野は国内有数の米どころでしたね。
田園地帯を眺めながらキャンプ場を目指しました。
そしてこちらが本日のキャンプ場。
またしても無料で泊まれるキャンプ場です。全面芝生で炊事場ありトイレあり。近くにコンビニや温泉もあり。ありがたやありがたや。
隣接する温泉も最高でした。
源泉かけ流し、加温なし、消毒なしの温泉です。
お湯はやや薄緑な褐色のにごり湯で露天では溢れんばかりの勢いで注がれていました。
ナトリウム塩化物強塩泉なので、舐めるとかなりしょっぱいお湯でした。
これで500円はかなりお得でしょう。
いい感じにホカって14日目終了です。
走行距離:180km
走行ルート:
C50カブで北海道一周 13日目(2017年8月31日)② 稚内→初山別
8月31日 13日目の続きです。
前編はこちら↓
白い貝殻の道→副港市場
白い道からは宗谷湾沿いの道を稚内市街に向けて走る。対岸に見える宗谷の町並みとノシャップ岬が湾越しに見えて綺麗でした。
稚内市街に入ってご飯どころ探し。
副港市場なる、海の駅に入ってみました。
気になってたロシア料理の店とスープカレーの店、ラーメン屋が全部営業時間外。なんてこったい/(^o^)\
しかし、せっかく来たので探索。
かつて日本だったころの樺太の歴史展示がありました。
意外だったのが、樺太の面積。76,400 km²で北海道(77,984 km²)より一回り小さい。かなり大きいんですね。
北緯50度線で区切られた南樺太の面積でも36,089km²。九州の面積(35,640 km²)よりも大きいんですね。7割が山だそうですが、それを差し引いてもかなり大きい領土だったことがわかります。
人口も40万にほどいたそうなので、かなりの賑わいだったんじゃないでしょうか。北方四島もそうですが、戦争で失った代償は大きいですね。
(ゝω・)< でも北方四島は返せー
樺太がもし今も日本の領土だったら、樺太一周ツーリングとかできたのでしょうか。んー妄想は尽きません。
副港市場→稚内駅
副港市場で飯処をスカってしまったので、稚内駅まで来てみました。
日本最北端の駅です。
もっとこう、北の外れにある寂れた感じの駅をイメージしてましたが、結構新しくてきれいな駅でした(失礼w)
駅構内のカフェでスープカレーを頂きました。
駅から近くにある、北防波堤ドームにも立ち寄りました。
北海道遺産にもなっているスポットですね。
海からの波しぶきを防止するためにドーム状になっていて、樺太航路の港があった時代に駅から桟橋までの通路として活躍していました。
かつてはドームの下で野宿するライダー、チャリダーで溢れていたそうですが、今は野宿禁止になってしまったそうな。
稚内駅→豊富温泉
此処からは日本海側に沿って進むオロロンラインを走っていきます。
建物も電柱も殆ど無い海沿いの一本道がひたすら続きます。
海沿いからちょっと逸れて寄り道。牛横断中ー
豊富温泉→サロベツ湿原
石油の成分が含まれる珍しい温泉があるということで寄ってみました。
「豊富温泉 ふれあいセンター」です。
お湯に油膜が出るほどとのことでどんな温泉なのか北海道上陸前から気になっていました。
油を含む温泉というと非常に体に悪そうな気がしますが、全くそんなことは無く、アトピーなどの皮膚の疾患に効く湯治場でもあるのです。
油の成分が濃い源泉が注がれている湯治用の浴場と、一般向けにマイルドなお湯に仕立てた浴場があるのですが、今回は一般向けの浴場に入りました。
脱衣所に入ると猛烈な石油臭が漂って来ます。
茶褐色のお湯の表面には確かに油が浮いてます!トロトロのお湯で、湯から上がると肌に油膜が付いてきます。匂いも強烈ですが、不快という臭いではないかな。ガソリンの臭いが好きな人なら問題ないと思いますw肌にも臭いがまとわり付くので、もったいないけど最後に石鹸で身体を洗ってから上がりました。
いやー今まで入った温泉の中で一番衝撃的な温泉でした。たしかに肌がしっとりしてるかな?貴重な体験でした。
豊富温泉→サロベツ湿原
豊富温泉からまたオロロンラインまで戻ります。
海岸までの間に、国内2番めの大きさの湿原、サロベツ原野を通ります。
サロベツ原野を見渡せる展望台が有る、幌延ビジターセンターに立ち寄ってみました。
360度パノラマで見渡す限り草原が広がってます。
これがパンケ沼かーとその場では思ってたんですが、よく見たら違いますね。左上のうっすら見える水面がパンケ沼。大きく写っている水面は長沼です。
凄いスケールだ、北海道は。この旅で完全に距離感とスケール感のキャリブレーションが狂った気がします。
サロベツ湿原→オトンルイ風力発電所
湿原からオロロンラインに出ると、さっきの展望台から見えていた風車群が近づいてきました。
こちらも北海道名物、「オトンルイ風力発電所」です。
南北3.1kmに渡って、28基の風車が一直線に並ぶ姿は、まさに圧巻です。
1基の高さは99m。んーどでかい。
晴れた日にこれてよかったスポットでした。
オトンルイ風力発電所→初山別 みさき台公園
気持ちのいい海沿いの道をかっ飛ばして、今日のキャンプ地に到着です。
受付なしで無料で泊まれるキャンプ場、みさき台公園です。
設営が完了すると夕焼けがいい感じに。
この旅一番の夕焼けでした。
日が落ちたところで、もう一つおすすめのスポットへ。
「しょさんべつ天文台」です。
入館料200円で天文台の見学ができます。
学芸員の方の解説を聞きながら65センチある反射式望遠鏡も覗くことができます。
土星の輪っか初めて見ました!月面のクレーターもくっきり。平日で空いていたので、解説もじっくり聞かせてもらいました。非常に良い体験をしました。なかなかおすすめのスポットです。
満点の星空の下で就寝ーーー
13日目おわり。
走行距離:245km
走行ルート